ネパール野菜栽培への取り組み Vol.2

ネパールの旧正月お祝いパーティー
ネパールの旧正月お祝いパーティー

2019年2月5日

この日は、ネパールのお正月パーティー。
黄色い布を首にかけてもらい、ネパールの正月料理を次から次に振る舞ってもらいました。
おいしい料理をたくさんいただき、ネパールのみんなとダンスを踊り、この日初めて会ったネパール人とも色々な話ができました。

新年のお供え
新年のお供え

新年のお祝いに食べる料理
新年のお祝いに食べる料理

Lhosarパーティーでダンス
Lhosarパーティーでダンス

ダンスを披露してくれたネパール人の友人たち
ダンスを披露してくれたネパール人の友人たち

ネパールのみんなと
ネパールのみんなと

2019年2月7日

松本市役所都市交流課の担当者から、カトマンズ市を訪問した際の様子を聞くために市役所へ。
カトマンズ市の農政部門における責任者も同席していただけたらしく、わたし達の申し出を喜んでくれたようでした。
そして、「saag」の種についても手続きを進めてもらえるとの事です。
ただ、春の野菜は適期が短いため2月中に届くように、航空便で発送してもらえるように、松本市役所都市交流課からカトマンズ市宛にメールしてもらいました。
2月中に届いてくれれば、落ち着いてじっくり計画が立てられます。

都市交流課の担当の方から、カトマンズ市を訪問した際の写真をいくつかいただきました。

スワヤンブナート
スワヤンブナート

カトマンズ市内の丘の上にある仏塔寺院です。ヒンドゥー教徒も仏教徒も訪れます。
崇拝の対象でもあり、また松本で言えば城山公園のような場所でもあり、市内を一望できます。

スワヤンブナートからの眺望
スワヤンブナートからの眺望

上記の丘から見た夕暮れのカトマンズ市の様子です。カトマンズ市には高層ビルはほとんどありません。

パシュパティナート
パシュパティナート

ガンジス川の源流にあたるバグマティ川沿いにある寺院と火葬場です。
こちらで荼毘に付されたご遺体は、川へと流されます。
私たち日本人的な感覚では、意外でありますが、旅行者や市民に開放された場所で、
向かい側の丘は憩いの場所になっています。
生と死を考えさせられる場所です。

カトマンズ市武道館
カトマンズ市武道館

2002年竣工の武道館です。松本市民の募金と外務省の援助により、建設されました。
2015年のネパール地震で一部が損壊しましたが、昨年10月に修復が完了し、柔道のトレーニングに活用されています。

2019年3月1日
2月を終えても種は届きませんでした。
やはり、こういうイレギュラーな案件は行政として担当が決まっている訳もなく、主観部署が定まっていないため具体的な手続きに移るのは難しいと察します。
松本市都市交流課から再度問い合わせてもらうと「手続きに時間が掛かっており、もう少し時間が欲しい。」との事。
先方の事情は察する事ができますが、春の野菜栽培期間は限られています。
そこで松本市内在住ネパール人と話し合い、出たのが「駐日ネパール大使に力を貸してもらおう。」
次の日から、松本在住ネパール人の署名集めが始まりました。

■目的
松本市とカトマンズ市の姉妹都市提携30周年を記念し、ネパールの野菜saagを栽培して松本市在住ネパール人のみなさんに食べてほしいと思います。
カトマンズ市からsaagの種を送ってもらうために、松本市在住ネパール人の署名を集めます。
賛同していただける方の署名をお願いします。

この呼びかけに、41名もの松本在住ネパール人の署名が集まりました。

松本市に住むネパール人から預かってきた41名分の署名
松本市に住むネパール人から預かってきた41名分の署名

2019年3月4日
駐日ネパール大使にお会いして、松本市在住ネパール人と私たち農家のおもいを伝えたいと、ネパール大使館に連絡しました。
先方には日本人の秘書の方がいらっしゃったため、日本語でメールを送付する事ができました。

駐日ネパール大使
プラティヴァ・ラナ様
Cc:松本市役所 関係各位

寒気しだいにゆるんでまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
先ほど電話差し上げました長野県松本市に住む農業者団体、信州ゆめクジラ農園の古田でございます。

私たちの住む松本市は今年、カトマンズ市と姉妹都市提携して30周年を迎えます。
そこで私たちは、普段から畑仕事を手伝ってくれたり、Lhosarのお祝いパーティーに誘ってくれたりする多くのネパール人の友人たちに、私たちの育てた母国の野菜を食べて欲しいと思います。
彼らはとても勤勉で優しく、いつも笑顔を絶やさずに接してくれます。

時々、彼らから電話をもらうとつい、「どうした?」と聞いてしまいます。
すると、すかさず返ってくるのは「そこが日本人の悪いところ!」
「ただ、最近会ってないな。元気かな?って電話しただけなのに、用事がなかったら電話してはいけないの?」と。
そんな人としての在り方も学ばせてもらってます。

私たちにはカトマンズ市と同じく、標高1,000m前後の畑があります。
この畑でsaagを栽培し、彼らにそれを食べてもらうためには、カトマンズ市からプレゼントされたsaagの種がどうしても必要です。
ネパール政府からプレゼントされたsaagを、日本の畑で日本人とネパール人が一緒に栽培し、できた野菜を使った料理をみんなで囲む。
30周年の節目の年にこんな事を実現したいと思います。
同時に、松本市民にもネパール野菜の素晴らしさを伝えたいと思います。

松本市役所の都市交流課担当者からカトマンズ市国際課には、同様のお願いをさせていただいております。
とても好感を持っていただけているようですが、検疫に関する手続きがカトマンズ市ではなく、政府の農林水産省の管轄になるらしく、手続きが難航しているようです。

Saagは日本のワサビ菜や小松菜と同じ分類で、3月中に種を蒔かなければ栽培が難しくなってしまいます。
従いまして、ぜひとも大使のお力添えをいただきたく、どうぞよろしくお願いします。
この話をネパール人の友人に話したところとても喜んでくれ、松本市在住ネパール人たちが署名を集めてくれています。

もし叶うなら、3月8日金曜日の午前中に5分でもいいのでお時間をいただき、お渡しできればと思います。

返事はすぐにいただけました。
大使がぜひ会いたいとおっしゃっていると。

2019年3月8日

目黒区にある駐日ネパール大使館を訪問。
松本市でネパール料理店を経営され、ネパール文字を教わったり色々相談にも乗ってくれているネパール人のPam Khattriさんも一緒に行ってくれました。
この日、私たち信州ゆめクジラ農園の代表は東京国際フォーラムでスピーチする予定が入っていたので別行動です。

ネパール大使館前でKhattriさんと
ネパール大使館前でKhattriさんと

私も緊張しましたが、一緒に行ったKhattriさんはもっと緊張しているようです。
彼曰く、在日ネパール人にとって大使は、いわば大統領のような存在。
大きな式典など、檀上にいる姿を遠くからお見受けする事はあっても、向かい合って座るなんて事はまず無いとのこと。

お会いしてまず感じたのは、とても心のある方だということ。
松本市とカトマンズ市のここまでのやりとりをお伝えすると、担当者同士のやりとりだと「もう少し待ってくれ」が長引き、立ち消えになる案件が往々にしてある。と。
しかし農業の特性上、種を蒔く時期を逃してしまったらワンシーズンを無駄にしてしまう事も十分に理解する。
だから早急に、駐日ネパール大使館からネパール政府に対して公式要請すると、おっしゃっていただけました。

駐日ネパール大使に署名を手渡しました
駐日ネパール大使に署名を手渡しました

そのために必要なのは、ただひとつ。
松本市長からネパール大使への一通の手紙。
この手紙が届き次第、早急に対応すると約束してくれました。
考えてみれば国家を跨るお願い事なので、外務大臣から依頼文書を発行しなさい。と、言われてもおかしくはない話。
彼女の立場からすれば、ハードルを最も低く設定したのだと推測できます。
松本市役所の担当者に一連の流れはお伝えしたので、ここからは私たちの総意として、市長が大使に対し、どれだけ熱く伝えられるかにかかっています。
ネパール野菜の種が手に入るまであと少し。
無事に種が届きネパール野菜が栽培できたら、大使を松本に招待し、松本産ネパール野菜を振る舞いたいと思います。

どうか、おもいが届きますように。

2019年3月13日
この日は松本市役所で意外な方々と打ち合わせ。
日本気象協会さんがカトマンズ市と松本市の気候を比較した資料を持って、東京からきてくれました。

日本気象協会の資料
カトマンズ市と松本市の気候を比較した資料

数値化された情報はとてもわかりやすく、栽培時期や圃場を考えるときの指標となります。

2019年3月18日
大使館を訪問してから1週間以上経過しましたが、未だ松本市長からの手紙は発行されていません。
どうも、私たち信州ゆめクジラ農園の本拠地が松本市ではなく、安曇野市にある事が問題視されているようです。
日本中の各自治体が口にする「広域連携」とは、こういうところではないのか?
私たちは安曇野市に本拠地を置きながらも、松本市の抱える耕作放棄地問題の解決に向かって協力要請を受けて活動しているはずなのに、ここに来て「彼らは肌の色が違うから・・・。」のような視線を浴びている。
地方の問題が解決できない理由のひとつがわかった気がしました。
しかし、駐日ネパール大使も本気で協力しようという姿勢を見せてくれているのに、こんな理由で前に進まないのはあまりにも失礼です。

そこで、この問題を解決するため、次の行動へ。
外務省に協力を依頼しました。
外務省の担当の方は丁寧にここまでの経緯を聞いてくれ、何か協力できる事が無いか内部で検討してみます。との事でした。

2019年3月19日
この日の午後、松本市役所農政課から電話をいただきました。
松本市がネパール大使館に向けて公文書を発行する事が決まったと。

外務省の担当の方は、松本市役所都市交流課に連絡すると同時に、駐ネパール日本大使館にも協力要請してくれたそうです。
あらためて、外務省の担当された方にお礼の連絡をすると、彼女もとても喜んでくれ「種が届くまでがゴールですから、また進捗があれば連絡します。」と言ってくれました。
私はすかさず言いました。
「いいえ違います。種が届いてこそスタート地点に立てるのです。」

課題にぶつかるたびに新しい出会いがあり、協力者が増え、学びがあります。
そして同時に、私たちの責任の重さが加わっていきます。

2019年3月21日
松本市長より、駐日ネパール大使に対して要請文書が発送されました。
4月15日までに松本市役所にsaagの種が届くように手配して欲しいとの内容です。
文書は日本語と英語で発行されました。
文書が届くとすぐに大使の日本人秘書がメールをくれ、大使がカトマンズ市長宛に要請文書のとおり依頼文を書いてくれているとの事です。
さぁ、今度こそ種は届くのでしょうか?

2019年4月15日
期日になっても種は届きません。
そこで再度、大使館に連絡です。
大使の日本人秘書に電話で内容を伝えると、すぐに対応すると言ってくれました。
そして、大使の参事官の方がカトマンズ市に電話連絡してくれ、早急に大使館にsaagの種を送るように連絡してくれました。
大使館が送付先になっていれば大使が進捗を確認しやすく、動きやすいと考えたために受取先を大使館に変更してもらったのでした。
大使館に届き次第、私たちが受け取りに行く予定です。

いくら高冷地とはいえ、そろそろ播種時期はタイムリミットです。
どうか一刻も早く種が届きますように。

ネパール野菜栽培への取り組み

雪に覆われた畑
雪に覆われた畑

2018年12月10日

きっかけは松本市役所農政課からいただいた1本の電話。
問合せいただいた要点は2点で、ひとつめは私たちの取り組む海外の希少野菜の栽培や販売方法について。
ふたつめは、松本市内の山間農地で耕作放棄が広がり、年々山が大きくなっているという実態を打開するために知恵を貸して欲しいというもの。
ひとつめについては現在、私たちが実際にやっている事をありのままお伝えしましたが、ふたつめの課題については正直、全国的に問題になっている事例で、具体的な解決策はまったく思い浮かびませんでした。
会話を進めるうちに、松本市はネパールのカトマンズ市と姉妹都市提携を結んでいること、この姉妹都市提携は今年、30周年の節目を迎えることを知りました。

ネパールの家庭料理
ネパールの家庭料理

偶然にも私たちには松本在住のネパール人が何人か友達にいて、時々畑を手伝いに来てくれたり、ネパール人のホームパーテイーに誘ってもらえたりする事がありました。

畑作業を手伝ってくれる友達のネパール人
畑作業を手伝ってくれる友達のネパール人

彼らから、松本は景色や気候が故郷によく似ていると聞いていましたので、ネパールの野菜を栽培してみてはどうか?と提案しました。
農政課の担当者曰く、全国を見渡しても標高800mを超える農地がある地域はそう多くはないらしく、この立地を逆に強みに変えられれば山間の耕作放棄地の課題解決に繋がると考えました。

チャパティ
ネパールの家庭料理、チャパティを焼いている

2018年12月27日

そうは言っても、ネパール野菜とは一体どんなものがあるのか?
ネットで調べてもこれといった有力な情報はありません。
友人のネパール人に聞いてみたら、ネパールで多く食べられるのは、じゃがいも、タマネギ、小松菜みたいな葉菜・・・。
小松菜「みたいな」!?!?!?
みたいなって事は小松菜ではない?
そこを突っ込んで聞いてみると、小松菜より大きくて野沢菜より小さい葉菜をよく食べるとの事。
私たちの仲間は高齢の方が多いため、重い根菜類をたくさん作る事は作業面から身体的な負担が大きすぎます。
これはこのあと展開していく、過疎化が進む山間地も同様です。
だから、栽培品目は少しでも身体の負担が少なく、希少性と付加価値を見出せる作物を選定しようと考えていましたので、この葉菜を詳しく知りたいと思いました。
しかし、彼は農業に関わっているわけではなく、そこまで日本語が得意なわけでもないので突っ込んだ事を聞こうと思ってもなかなか会話が進みません。
そこから得たひとつのキーワードが「saag」

Wikipediaで調べてみると

サーグ(ヒンディー語:साग、ウルドゥー語: ساگ‎、英語:Saag)とは、ホウレンソウやカラシの葉など青菜、およびそのような葉菜を用いたカレー料理のことである。インドとパキスタンでは、ローティーやナンといったパンと共に食される。ホウレンソウやカラシナ以外の葉菜類を用いることもあり、また味・香り付けのための香辛料などが加えられる。サーグワーラー(Sāgwālā:「青菜の(料理)」)とも呼ばれる。

やはり、広意で使われている単語のようです。
こうなれば、もっと専門知識を持つであろうネパール人シェフに話を聞こうと考え、合同庁舎近くのネパール料理店「ナンハウス」へ。
私たちが「saag」を作りたくて色々調べていると話すと、とても喜んでくれました。
Youtubeから色々動画を探して見せてくれたりもしました。
そうこう話しているうちに、お店の人が「食べてみる?」
私たち「え?あるの?なんで?」

ネパールでは朝晩、毎日食べていたというrayo saagと豆のスープ

やはり彼も日本語はカタコトなので、入手経路の説明はよくわかりませんでしたが、生の状態と調理されたものを出してくれました。
ワサビ菜に似た形状で、口に入れた時もワサビ菜の風味は感じましたがそこまで刺激は強くなく、それよりもコクを感じる野菜でした。
彼はこの葉っぱ?料理?を「rayo saag」と呼んでいました。
ひとまずここまでで理解した内容と取り組み構想をまとめて、松本市役所の農政課と打ち合わせをしました。

2019年1月14日

「saag」に関する知識を深めるためと、栽培した「saag」をどうやって売るか?
この辺りの相談がしたくて、今度は松本市桐にあるネパール料理店「ウェルカム カトマンズ」の店主さんを尋ねました。
前からよく、友達のネパール人と食事をする時はたいていここだったので、店主さんも私の事を覚えてくれていて話が進みました。
彼もまた、私たちが「saag」を栽培したいと話したらとても喜んでくれ、「家族で畑に手伝いに行くよ」とか、「同じようにネパール料理店を経営している友達が日本のあちこちにいるので、声掛けるよ。」とか、頼もしい限りです。
そして、松本市役所の都市交流課には10年以上の付き合いになる担当者がいるから、一緒に挨拶に行こうと言ってくれました。

ネパール料理店「ウェルカムカトマンズ」の店主ご夫婦と
ネパール料理店「ウェルカムカトマンズ」の店主ご夫婦と

ところで、植物の種を輸入するには検疫を通さなければなりません。
ひと事で「saag」と言っても小松菜やわさび菜のようなものからクレソンのようなものも「saag」と言われていますので、今回は比較的検疫の通りやすい「アブラナ科」に属する「saag」に絞ります。
通常、野菜の種を輸入する際には海外の種苗メーカーに対し「日本に〇〇の種を輸入したいが、日本の求める基準に則って検疫証明書を発行してもらえるか?」と問い合わせれば話は進んでいくのですが、今回は種苗メーカーではなくカトマンズ市の農政担当へ依頼をかけるので、手続き方法がわからず後回しって事にならないようにできるだけ具体的にかみ砕いて伝える必要があります。
「アブラナ科」は輸入時の検疫が比較的緩和されていると聞きますが、具体的に日本はどの程度の検査を輸出国に求めているのかを確認するため、成田の植物防疫所に連絡しました。
担当者と話してみると「通常の検査だけで大丈夫」「輸出側がその内容は理解しているから大丈夫」との話で、具体的な検査内容や必要な記載事項については教えてもらえません。
今度は名古屋の植物防疫所に電話して話を聞いてみたところ、特別な条件がつかない限り、インターネットなどでも通常の検査のみとの表記で、その内容を開示してはいないとの事。
そこで、個人情報にあたる部分は伏せてもらった上で「アブラナ科」の種子を輸入したときの検疫証明書のサンプルをもらえないか?と頼んだところ、これはいただく事ができました。
イタリアから輸入したときのもので、イタリア語で記載されていました。

2019年1月23日

ここまで得た情報と取り組み方法は
・高所地だからこそ栽培できるネパールの野菜に取り組む。
・ネパールの野菜の中でも高齢農業者にとって比較的身体的な負担が軽い葉菜に取り組む。
・葉菜の中でも種子が比較的容易に輸入できる「アブラナ科」を選定する。
・今年、春作と秋作の両方を試験栽培し、進捗状況を市役所農政課と共有する。
・販売については、ウェルカムカトマンズ店主の人脈と、ゆめクジラの既存取引先レストランや青果卸業者へ案内し、反応を見る。
こうした構想を持って、ウェルカムカトマンズの店主さんと松本市役所の都市交流課の担当の方を訪ねました。
話を聞くと彼は、1月29日明け方の便でネパールへ飛び、姉妹都市30周年記念の式典に参加するとの事。
そしてその席には、松本でネパールの野菜を栽培したいという話に関心を持たれた、先方の農政を担当される方も同席されるとの事でした。
その話を聞き、私たちのおもいを手紙にして松本から持って行ってもらう事にしました。

松本市役所都市交流課とnamaste
松本市役所都市交流課と一緒にnamaste

2019年1月24日

さっそく次の日、手紙を書き始めました。
まずはgoogle翻訳を使いながら、日本語と英語とネパール語で手紙を書きます。
こういうのって案外、意味不明な翻訳になっていたりするので、書き上げた手紙はウェルカムカトマンズの店主、Khattriさんにチェックしてもらいました。
彼は日本語があまり得意ではないので、英文を見てもらいながらネパール文を修正していくという作業です。

翻訳アプリ
日本語が得意ではない彼との会話には翻訳アプリが大活躍。

すると・・・やはりほとんどバツ!!
Khattriさんの息子さんが出てきてノートを取り出し、文法や文字をひとつずつ丁寧に教えてくれました。
これを手書きで書き写し、気づけばあっという間に4時間経っていました。

ネパール文字の手紙
下書きは活字でも、仕上げはやっぱり手書きです。

2019年1月25日

新しいことを始めようと思ったら、自分の常識を疑うところから始めます。
ネパール野菜の栽培に取り組もうと決めたときから色々学ばなければならない事があり、新しい出会いと協力があり、今まで考えたこともない気づきがありました。
現段階でやれる事を100%やりきれたのかどうかはわかりません。
でも、ここから先は種を手に入れてからでないと進みません。

友達であるネパール人にこの話をすると、「誰か友達に頼んでsaagの種を手に入れようか?」と言ってくれます。
そんな心遣いがとてもありがたいのですが、目的はただ種を手に入れるのではありません。
国境を越え、二つの自治体の連携によって検疫の問題などをクリアすることも大事なプロセスなのです。
こうして自治体と連携をとってすすめる事が将来、松本で栽培されたネパール野菜の価値向上につながり、山間農地の活用にもつながります。

私たちのおもいを一通の手紙に込め、現地に赴いた市役所の担当者がきっと良い結果を持って帰ってきてくれることを信じます。